みなさまは、朝の天気予報で「今日の降水確率は0パーセントです」と
確認しても雨にあたってしまったり、
逆に「今日の降水確率は100パーセントです」という場合にも
結局傘が必要なかったりした経験、ありませんか?
そもそも降水確率ってどの程度あたるものなの?
その信ぴょう性は?
と思ったことがある方、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。
とくにこれからの梅雨の時期は特に雨が降るか降らないか、
今日は傘を持っていくべきか否か気になるところですよね。
今回は、何気なく耳にしていたけれど意外と詳しく知らない降水確率のおはなし。
これを知っておけば突然の悪天候にも対処できるかも?
なにやら小難しい専門用語などは抜きにして、
なるべく分かりやすく簡単にまとめてみましたよ。
降水確率ってどうやって計算してるの??
そもそも降水確率の計算は、過去の実際の天気からされるものなのです。
簡単にいうと「今日と同じ気象条件の時、
過去の100日のうち70日は雨が降っていました」という場合は
「降水確率70パーセント」という感じ。
あるいは「今回と同じ気象条件の時、
過去100回の天気予報で70回は雨が降る予報になっていました」
といった具合です。
この場合の気象条件とは雲の動きとか、気圧の状態とかのこと。
じつは何パーセントの確率で雨が降るという予言的な概念ではないのです。
ですので例えば明日の降水確率が100パーセントでも、
たまたま過去に照らし合わせた天気とは違う天気になってしまい
全く雨が降らない場合もあるということ。
その逆もまたしかりで降水確率が0パーセントでも雨が降る日はあるということですね。
ちなみにこの降水確率は計算した数値を四捨五入して発表するので、
0パーセントは厳密には「0パーセント~4パーセントの間」。
つまり絶対に雨が降らないとは言い切れないのです。
100パーセントの場合も同様。
厳密には「95パーセント~100パーセントのあいだ」
となるので確実に雨が降るとは言い切れないのですよ。
どれくらいあたる?傘を持っていくのは何%から??
結論から言うと降水確率だけを参考にして傘を持っていくべきか否かを
判断するのは危険です。
降水確率と同時に参考にするべきはやはりいわゆる「天気予報」。
一体どういうことかというと、
前の項で説明した降水確率の概念を考えれば分かりやすいかと思います。
降水確率を説明するうえで忘れてはならない条件がもう一つ。
それは「降水確率で割り出されるのは一時間のあいだに1㎜以上の雨が過去に降っていたか」ということです。
つまり、1㎜未満の雨は度外視されてしまい、どの程度の強さか、
具体的に何時に降るかは考慮されていないのです。
あんがい漠然としたものということですね。
あくまで「過去にはこんな感じの気象条件で降ったので参考程度に」
というかんじに捉えるべきもの。
わたしたちは過去のデータを提示されているにすぎないのです。
つまり前述したように、降水確率による「過去の例」とあわせて
気象レーダーが観測した雨雲の動きから予測される「降水短時間予報」、
いわゆるおなじみの「各地の時間ごとの天気予報」
と照らし合わせるのが確実ということですね。
9時から12時は晴れのち曇りとか、曇りときどき雨とか。
ちなみに降水量1㎜というのは「降っているな」と十分に感じ取れるくらいの雨。
降水量5㎜になると、これはもういわゆる完全な雨降りです。
10㎜になると、いわゆるどしゃ降り級の雨になります。
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それではここでおさらいです。
「今日の降水確率60パーセント」とは、
「今日と同じ気象条件の時に過去100回にした天気予測では60回は雨が降る予測が立っていました。これは最低限一時間に1㎜以上の雨が降るには降るという予測でしたが、どの時間帯にどのくらいの強さで何㎜の雨が降るかはわかりません。」
という意味。
なんだか乱暴な言い回しになってしまいましたが、
つまりはこういうことなのです。
まとめ
いかがでしょう、降水確率とはなかなかもって曖昧なものなのですね。
わたしも初めて知った時はなんだか肩透かしをくらったような気分でした。
ですがわたしたちは途方もない昔から過去の例に何度も助けられてきたはずなのです。
いまも昔も過去の例にそって予測や計画を立てています。
むろん降水確率もその一つ。
多くの自然災害を過去の例から回避したりさ被害を最小限に食い止めてきたはずです。
個人的には気象予測と合わせて考えればかなり当てになるものだと思いますよ。
気象予測と降水確率を照らし合わせて、
今年からは鬱陶しい梅雨の時期を上手に乗り切ってみませんか?
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