赤ちゃんがお風呂に入ったときの気持ちよさそうなお顔の可愛さたるや!
なんだかこちらまで幸せな気分になってしまいますよね。
ですがこの毎日のお風呂ってけっこう体力を使うし大変ですよね。
何かいい乗り切り方のコツがないものか?
結論から言うと基本的には新生児期の入浴は毎日必要です。
何故なら赤ちゃんは新陳代謝が活発で、大人が思っている以上に汗をかき
皮膚の再生サイクルが目まぐるしいのです。
お肌も弱く、少しの汚れでかぶれたり湿疹の原因になったりするので、
やはり入浴は毎日してあげるのがおススメ。
ただしここでいう「入浴」とは沐浴などのいわゆるお風呂だけでなく
シャワーも含まれるのですよ。
むしろ場合によってはシャワーで済ませた方がいいときもあります。
今回は、どのような場合だとシャワーで済ませて大丈夫なのか、
そして逆にどのような場合にシャワーが適しているのかとその方法をお伝えいたします。
気温が高い日はシャワーで済ませてもいい!?
シャワーで済ませてもいいというよりかはむしろ、
気温が高すぎる日はシャワーの方が良いでしょう。
赤ちゃんは体温調節がまだ上手にできず、
外からの刺激で簡単に体温が変化してしまうからです。
「外からの刺激」とは室内外を含める外気温と、入浴ももちろん該当します。
気温が高すぎる日は当然赤ちゃんの体温も上がっており、ちょっとしんどい状態。
そこへつけて湯船に浸かる入浴をしてしまうと高くなった体温がさらに上がり、
いわば熱を出している状態になってしまいます。
風邪ではなく体内でウィルスをやっつけている状態ではありませんが、
やはり平熱より高い体温になると体がしんどいものです。
気温が高い猛暑日などの入浴は赤ちゃんにとってはかえって悪影響というわけですね。
新陳代謝の高い赤ちゃんは汗を必要以上にかいてしまい、
お肌にも湿疹ができやすくなりさらには脱水症状にもなりかねません。
こんなときはやはり、シャワーで済ませるのが赤ちゃんのため。
他にもシャワーの方がよい場合がありますよ。
それは例えば赤ちゃんのお肌に汗疹や湿疹ができているとき。
赤ちゃんはご存知お肌が敏感で、汗疹や湿疹ができているときはさらに
敏感な状態になっています。痒みや痛みでグズってしまい可哀そうですよね。
この汗疹や湿疹は、じつは温めたり体温が上がってしまうと痒みや痛みが
増幅してしまうのです。
またこの湿疹が湿っている状態、いわゆる「ジクジクしている状態」のときは
傷口からバイ菌が入りやすく化膿の原因になってしまうことも。
こういう場合も湯船に浸かっては余計に細菌に感染しやすくなるので、
やはりシャワーが断然おすすめ。
このように、時と場合によっては頑張って湯船に浸かっての入浴をさせるより
シャワーの方が適している場合があるのです。
新生児期には小児科や支援センターなどに足を運ぶことが多いかと思いますが、
そのときに気軽な相談くらいの気持ちで病院の先生や保健士さんに、
その時に最適な入浴方法を聞いてみるのがいちばん確実な方法です。
判断に困ったママやパパは是非試してみてくださいね。
シャワーを使うときは水圧や温度に気を付けて!!
このように、赤ちゃんの入浴はなにも湯船に浸かることにこだわらなくても
大丈夫なものです。
では次は、シャワーを使用するときの注意点をお伝えいたしますね。
シャワーでなにより気を付けるべきは水圧と温度。
水圧はなるべく弱くし、赤ちゃんがビックリしてしまわない程度にしましょう。
お肌に湿疹がある場合はさらに水圧を抑え、反応を見ながら調節してあげてください。
頭を洗う場合はシャワーヘッドが赤ちゃんの頭に軽く触れるくらいの感覚で
流してあげると怖がる赤ちゃんも水圧が気にならないようですよ。
温度の目安は「人肌くらい」。具体的にいうと夏は38℃前後、
冬は39℃前後がベストでしょう。
ここで気を付けていただきたいのは、赤ちゃんにシャワーのお湯をかける前に
ママやパパが温度を手で確かめて、温度が安定したのを確認してから
お湯を当ててあげること。
シャワーの水圧が低いとどうしても温度が安定しにくいので
細心の注意を払ってあげてくださいね。
頭がまだ座っていないならシャワーはやめておいた方がいいことも!!
入浴はシャワーの方が適している場合があるとはいえど、
まだ首が座る前の赤ちゃんには注意が必要。
新生児期の赤ちゃんの頭の重さはじつは体重の30%を占めています。
これはかなり重たいですし、まだ頭を支える首の筋肉が発達していないためグラグラ。
この体重の30%もの重さがある頭がとつぜんガクッと落ちてしまったら…
考えただけで冷や汗が出ます。
ゆえに個人的には首の座らない赤ちゃんを大人がひとりでシャワーをしてあげるのは
あまりおススメできません。何かあっては大変ですものね。
前述したようにあまりにも気温が高く赤ちゃんがしんどそうな日や
湿疹の状態がひどいとき、どうしてもシャワーをしてあげたい場合は
ママとパパ二人がかりでしてあげるのが安全です。
例えばパパが赤ちゃんの首と体を支え、ママが洗ってあげるようなスタイルです。
シャワーでの入浴時にママが一人だったり、
仮に二人居てもどうしても自信がない時はシャワーは諦めましょう。
やむを得ない場合は蒸したタオルで優しく拭いてあげてみてください。
これだけで汗や汚れはかなり取れますし、
どんなにシャワーの水圧をおさえても湿疹の部位が痛いときにおススメですよ。
まとめ
とても気持ちよさそうにお風呂やシャワーを楽しむ赤ちゃんは親にとって
最高の癒しですよね。
でも毎日怒涛のように過ぎ去る育児はかなりの大仕事。
ただでさえ大変なところへつけて、あまりにも育児のルールに縛られ
緊張していては心も体も折れてしまいますよ。
わたしが育児の最中「何がなんでもこうしなければ!」と頑なになり
奮闘した日を思い出すときに感じるのは
「もっと肩の力を抜いて、あっという間に終わる赤ちゃんの時期の育児を楽しむべきだった」
という反省ばかり。
赤ちゃんはお風呂も大好きですが、それ以上にママやパパの笑顔が大好きなのですから。
入浴だって、「こうするべき」という決まりなどないのです。
家族みんなが健やかに楽しくする方法を選択することが一番大切なことなのですよ。
コメント