6月は紫陽花が綺麗な季節。ちょっと憂鬱な梅雨の時期も色彩を変えながら
彩ってくれる美しい花です。
季節のお花を活けてお部屋で楽しむのも癒しになりますよね。
しかしこの紫陽花、切り花にしてしまうと寿命が短く長い期間で楽しめないのが難点。
でしたら紫陽花をドライフラワーにするのはいかがですか?
そうすればお部屋でも長く楽しむことができますよ。
しかし水を吸い上げることで色を変える紫陽花は水分が多いため
乾燥が遅くドライフラワーにするのがとても難しい!
わたしも何度か試しましたが色が綺麗に残らなかったことがあります。
そこで今回は、おしゃれな紫陽花のドライフラワーを上手に作る方法と
コツをお伝えいたします。
まずは基本から!ドライフラワーの作り方!
ドライフラワーにするのは難しい紫陽花に挑戦する前に、
ドライフラワーの基本的な作り方を知っておきましょう。
いちばん手軽で簡単な方法はやはり自然乾燥。
お花を逆さに吊るしておくだけで完成します。
もっと早く乾燥させるためには紙袋に生け花を逆さに入れ、
お花に直接温風があたらないように注意しながらドライヤーを5分くらいかけます。
このとき紙袋内に熱がこもりますので火傷に注意してくださいね。
自然乾燥より短時間でかつ花の色を綺麗に残したい場合には電子レンジを使用します。
耐熱容器に生け花を入れ、なるべく低いワット数で20秒ほど温めます。
お花の向きを変えて同じ要領で温め、状態を見ながら5~10回ほど繰り返し温めます。
充分に乾燥したら逆さに吊るし乾燥させます。
上手に作るポイントは、とにかく花の水分を完全に飛ばすこと。
根気よく乾燥させることが大切です。
ドライフラワーに向いている紫陽花の種類は??
以上を踏まえていよいよ紫陽花のドライフラワーにチャレンジしてみましょう。
紫陽花は数ある花の中でも種類が豊富で、その数なんと3,000種類以上。
その中でも特にドライフラワーに適した品種は「秋色紫陽花」という品種です。
この紫陽花は約三か月をかけてゆっくりと色が変化する品種で、
「西安」というのがもっともよくみるポピュラーなものですね。
秋色紫陽花は西安のほかにアナベル、水無月、カメレオン、柏葉紫陽花、
スターバーストなどがありますが、
初めてドライフラワーに挑戦する方や失敗したくない!
という方はこの中でも花弁が比較的厚めのアナベルで挑戦するのが良いでしょう。
紫陽花でドライフラワーを作るときのコツと注意点!
せっかくなら生け花と同じくらい綺麗な色を残しながらドライフラワーにしたいですよね。
これからご紹介する方法はちょっと難易度が高めですが、
限りなく生け花に近い状態を保ちドライフラワーにすることが出来るので
是非チャレンジしてみてください。
水分の多い紫陽花に最適なシリカゲル(ドライフラワー用乾燥剤)と
電子レンジを併用する方法です。
- 紫陽花を耐熱容器に入れ500ワット程度のなるべく小さい低いワット数で20秒くらい温める。
- 花の向きを変ながら咢の部分がほぼ乾燥するまで繰り返し温める。
- シリカゲルをバットやタッパーなどの保存容器に2センチほど敷き詰める。容器の大きさはドライフラワーにしたい紫陽花が全量すっぽりと入るくらいのものを選びましょう。
- シリカゲルを敷き詰めた上に紫陽花をおき、さらに上からシリカゲルをかける。紫陽花が完全に埋まるようにゆっくりとかけていきます。
- 紫陽花が全量埋まったら、容器の蓋をするかジップロックなどに容器ごといれ密閉状態する。
- 5~7日くらい寝かせておく。
電子レンジで温めるだけでも出来ますが茎の部分まで完全に水分を飛ばすことが難しく、
少しでも水分が残っていると花びらが茶色くなり色が綺麗に残りません。
シリカゲルを使って茎の部分まで完全に水分をなくすことで綺麗に色を残すことができます。
ただし前述したようにちょっと難しい方法なので
最初は少ない量から始めて練習することをおすすめします。
ご家庭によって電子レンジの性能が異なり乾燥の進み具合が違うので、
どのくらいの時間や回数で温めるのが最適なのかを試しながら
徐々に紫陽花の量を増やすとよいでしょう。
それとシリカゲルはかなり強力な薬剤ですので素手で触れると肌荒れをしますし、
小さなお子さんやペットが口に入れると危険です。取り扱いには十分に注意しましょう。
もちろん自然乾燥でも出来ますよ。
自然乾燥させる場合は、茎を麻ひもで縛り逆さに吊るしながら放置すると
形を綺麗に保ちながらドライフラワーにすることができますよ。
生け花のような色を残さずにあえて枯れたようなアンティークな色にしたい方は
この方法がおすすめです。
ドライフラワーをどのような色合いに仕上げたいかによって
お好みの方法でチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
その時々で多彩に色を変える紫陽花。たくさんの花言葉もあり、
人によってイメージが違うところも紫陽花の魅力ですよね。
なんといっても小さな花がたくさん寄り集まってつくられるフリルのような形が
とても可愛いですし、種類によってちがうなんともいえない
淡い青やピンクの色合いがとても綺麗でおしゃれ。
ドライフラワーづくりは長期戦ですので完成するまでの変化もまた楽しめます。
手間暇かけて綺麗に仕上げた紫陽花のドライフラワーで
リースやアレンジメントを作る楽しみ方もありますよ。
難易度が高いからこそ出来上がった時の喜びもまたひとしお。
大切な人へのプレゼントにもぴったりですね。
この機会にぜひ紫陽花のドライフラワーにチャレンジしてみてはいかがでしょう?
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