念願かなってめでたく就職しても、いざ実際に働いてみると
理想と現実のギャップに悩まされている新入社員のかたは多いのでは?
心配しないでください、たいていの新社会人は同じ壁にぶち当たっています。
たとえ就職した企業がどんなに優良企業でも、逆にどんなにブラック企業でもです。
就職にかぎらず、なにごとも実際にやってみて当事者側に立たないと
実態は見えてこないもの。
あらゆる物事において「思っていたのと違う」となるのは言わば当然の現象なのですよ。
ましてや人生経験も浅く社会人一年生に「理想通りの会社を選べ」というほうが
無理難題というものです。
今回は、そもそもどうしてあなたが短い期間で、
せっかく就職できた会社を辞めたいと思ったのか。
その原因を紐解き、もしほんとうに退職するという段になった場合には、
どのような対処法が最良なのかをご紹介していきますね。
なぜ退社したいのかきちんと説明できるようになろう!
まずはこの問題を自分自身で客観的に捉え解明する必要があります。
なぜならここが明白にならなければこの先の社会生活でつまずきかねませんし、
現実的なことを言えば再就職に影響してくるからです。
原因が明らかに会社側にある場合は明白ですね。
「入社していきなり壮絶ないじめにあった」
とか
「いきなりセクハラをうけた」など。
このような場合にはすでに明白な辞めたい理由があるのでむしろ問題は少ないのです。
問題が多いのはその他の場合。
つまり辞めたくなってしまった原因が自分にあるのか会社側にあるのか釈然としない、
理由が曖昧なケースです。
しかし別に格好のいい理由でなくてもよいのですよ。
正直なところでいえばそれこそ
「自分が思い描いていたものとは違った」
とか
「やりたい仕事をぜんぜんやらせてもらえない」とか。
「ただなんとなく面倒くさくなってしまった」
という理由の方だっていることでしょう。
仮に「思っていたのとはぜんぜん違っていたし、バカらしくなってきてしまった」
という理由だったとしましょう。これは立派な辞めたい理由ですよ。
そうであったら次には
「もっと慎重に会社を選ぶべきであった」
あるいは
「自分は社会に出たばかりなのに、社会に対して求める理想が高すぎる」と
素直に認めてください。
はたまた
「ただなんとなく面倒くさくなってしまった」
と思うのなら、
「自分に怠惰な気持ちがあった」
あるいは
「社会に出る意識が甘かった」ということを認めること。
このように辞めたくなってしまったときの素直な気持ちとその理由を、
自分自身で把握していなければ、
この先の長い人生において社会生活を営むのは難しくなってきますよ。
格好の良いそれらしい理由を考えるのは実際に退職する段階になってからです。
退社した場合としなかった場合のリスクを考えよう!
では次に実際に辞めた場合と踏みとどまった場合のリスクはどちらが多いのか、
あるいは少ないのかを慎重に考察する必要がありますね。
やむを得ない場合
セクハラ、パワハラ、嫌がらせ、もしくは本人自身が大病を患ったとか、
怪我をしてしまったなどのケースにおいてのリスクはほとんど無いでしょう。
再就職のためにも早急に退職の段取りを進めるべきです。
泣き寝入りをしないために確固たる証拠を揃えるべきだとも思います。
それと同様に自分自身に落ち度や過失はなかったのかを客観的に見直す必要もあります。
そうでない場合
考えられる最大のリスクはやはり再就職に不利になること。
企業側が社員を採用するにあたってもっとも重要視するのは
「真面目に長く勤めることができる人物なのか」です。
社会に出て最初の一社目を早期退職するのは大目に見てくれる企業もあります。
なぜなら社会人一年生とはそういうものだということを経験上わかっているからです。
問題なのは二回目から。
立て続くと「続かない。辛抱が足りない。雇ってもすぐ辞めてしまう懸念がある」
とみなされてしまいます。たとえ退職した会社側に非があったとしてもです。
もちろん退職することのメリットもあります。
一社目の手痛い経験を活かし次の再就職先で役立つかもしれません。
次の就職先で上手くいくならば早く手を打つにこしたことはありません。
この段階でもやはり辞めたい理由を明確に把握しておく必要がありますね。
客観的にその後の社会生活におけるリスクを判断し、慎重に考察するべきです。
どうしてもやめたいと思っているなら我慢はしない!
そうは言っても、だんだんと一社目に就職した企業に退職まで勤め続ける
という時代ではなくなってきています。
退職する理由がやむを得ない場合もそうでない場合でも、
その後の未来が明るくなるのなら思い切って辞めてみるのも一つの手段ですよ。
ですがその際には以下のことを参考にしてみてください。
退職後すぐにもしくは退職を決意した時点で再就職活動を始める
採用する企業側は社会に出た後の空白の期間を嫌います。
明確な理由など結局のところ本人にしかわからないからです。
すぐに就職活動を始められなくとも資格取得やフリーランスの仕事、
在宅ワークをすることもおススメです。
自分にも会社側にも不利益にならない退職の理由を用意しておく
間違っても「会社が悪い」との理由を思ってはいても言ってはなりません。
最悪の場合「危険思想の持主」だとみなされてしまいます。
入社して1年から3年は下働きの期間だと割り切る
どんなに学業で優秀な成績をおさめていても、
いざ実際に仕事となると初心者であることに変わりはありません。
入社してすぐにバリバリ活躍できる人などいないのです。
「実際に会社の戦力としてやっていけるかどうか」
の長い採用期間であると割り切るのも大切です。
まとめ
大切なのはすぐに結果を求めるのではなく5年先、10年先を見据えて、
自分の社会に対する理想と合致してくるかどうかです。
どんな会社もよほどのことが無い限り1年から3年の期間を経なければ、
全体像は見えてこないものです。
最初のうちは希望していた理想どおりの内容の仕事などやらせてもらえないのが当たり前。
我慢できなくなってきたのならちょっと視点を変えてみて
「この上司の取引先の扱い方はどんな方法なのか」
とか
「どのような言い回しが関係を円滑にするのか」など、
人生の先輩をじっくりと観察してみるのもよし。
お酒の飲み方や遊び方を学んでみるのもよし。
辞めたいという考えに囚われすぎずにむしろ自分の社会勉強のために、
会社を利用してやるくらいの気持ちで頑張ってみては?
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