みなさん、今年の夏至と冬至の日にちがいつか知っていますか?
日本には春夏秋冬がありますが、それぞれの季節を表す色々な言葉や風習があるのです。
夏至と冬至もその中の一つで、
これらは太陽が出ている時間や角度の違いから計算されているものなのです。
しかし、この計算というのは、一体どのようにして行っているものなのでしょうか。
実は意外なことに、誰にでもできる簡単な計算のやり方で日にちがわかってしまうのです。
そこで今回は、夏至と冬至の簡単な算出方法と、
由来や風習を合わせておさらいしていきましょう。
どうやって決まるの?毎年変わる夏至や冬至の算出方法!
夏至や冬至の算出の仕方はとっても簡単で、
「西暦を4で割った余りの数」で決まります。
また、夏至は6月21日か22日、冬至は12月21日か22日になるのですが、
毎年どちらの日にちになるのかも、計算で出た余りの数からわかってしまうのです。
夏至の場合、
・4で割って余りが「0・1・2」のどれかの年=6月21日
・4で割って余りが「3」だった年=6月22日
冬至の場合、
・4で割って余りが「1・2・3」のどれかの年=12月22日
・4で割って余りが「0」だった年
という風になります。
これを天文学などの本格的な分野で計算すると、日付だけでなく、
太陽が夏至点もしくは冬至点を通過する瞬間の時間まで割り出すことができるのです。
これは簡単な計算式では出すことができませんが、日にちを出す計算式だけでも、
ちょっとした雑学を手に入れた気分になりますよね。
ちなみに今年の夏至は6月21日、冬至は12月22日です。
夏至の由来と風習!外国でも言い伝えがある!
夏至とは、一年を24に分けて、それぞれの節目に季節を表す名称をつけた
「二十四節気(にじゅうしせっき)」の中の一つです。
私たちがよく耳にしたり、カレンダーで目にする
「春分の日」や「秋分の日」も、二十四節気から来ているものなのです。
夏至の日は「一年で最も太陽の出ている時間が長い日」と言われていますが、
この「夏至」という言葉も「 日長きこと至る(きわまる)」という意味があります。
この日は各地で夏至の日にちなんだ風習や行事が行われます。
日本ではちょうど田植えの時期と夏至が重なっているため、
主に関東で豊作を祈願して作られた小麦餅を神様にお供えする風習が残っています。
関西地方でも、タコを食べたり、和菓子を食べたりと、そ
れぞれの地方での夏至の風習があります。
また、夏至の日は海外にもあり、
英語で「The Summer Solstice」と呼ばれています。
海外、特にヨーロッパの各国では太陽の出る時間が短いため、
太陽はとても貴重な存在なのです。
そのため夏至の時期は、特に昼の短いオランダやフランスなどヨーロッパの各地で、
太陽に感謝するお祭りが開催されるのだそうです。
また、スウェーデンやフィンランドでは
「夏至の日の夜、未婚の女性が7種類の草花を枕の下に置いて寝ると恋が叶う」
という言い伝えがあるそうです。
そして、ギリシャでは
「未婚の女性がイチジクの木の下に自分の持ち物を置いておくと、
未来の夫の夢を見ることができる」
という言い伝えもあります。
このようにヨーロッパの夏至は、
恋愛や結婚の言い伝えが多く残されているといいます。
ロマンチックな言い伝えはヨーロッパらしくて素敵ですよね。
冬至といえばゆず湯!由来と風習も!
冬至は「一年で最も太陽の出ている時間が短い日」であり、
夏至と同じく二十四節気の中の一つです。
古来では、冬至は一年の始まりとされており、
中世の日本の宮中では「朔旦冬至(さくたんとうじ)」という
盛大な宴を催していたこともあるそうです。
現在の日本では、冬至の日になるとカボチャを食べたり、
柚子湯に入ったりするのが有名な風習ですよね。
これらの風習は、もともと厄払いや禊(みそぎ)の意味が
込められていたののです。
冬至は最も夜が長い日でもあることから
「死に一番近い日」とも言われています。
そのため昔の人々は、厳しい冬を乗り越えようという意味を込めて、
栄養豊富で長く保存のできるカボチャを食べるようになり、
それが現代にまで伝わっているのです。
また、柚子湯も同じように厄払いなどの意味を込めて
昔から続いてきたものです。
柚子は冬に旬を迎えるものなのですが、そ
の時期の柚子はとても強い香りをしています。
昔から、強い香りは邪気を遠ざけるという風にも言われており、
これも厄を払うという意味が込められているそうです。
まとめ
以上のように、夏至や冬至が簡単な計算で日にちを割り出せることがわかりましたね。
とても簡単なやり方だということがわかりましたので、
今度はぜひ自分でも計算してみて、
来年や再来年の夏至の日・冬至の日を当ててみましょう。
そして、これらの日には様々な風習があり、
そこには色んな意味が込められていることもわかりました。
海外のユニークで楽しい催し物や、素敵な言い伝えがあることがわかると、
これから毎年の夏至の過ごし方も変わってきそうですね。
また、冬至の日も同様で、この日の風習には必死に冬を乗り越えようとする
昔の人々の思いが込められていました。
これまで私たちが、冬至だからと何気なく食べてきた
カボチャや湯船に浮かべた柚子も、由来や意味を知ることで、
見方が変わってくるのではないでしょうか。
これらをぜひ参考にして、今年の夏至や冬至を過ごしてみてくださいね。
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