男性も30代半ばになると、そろそろライフサイクルを見つめ直す頃ですね。
お子さんがいる人ならば、将来に備えて教育資金を用意しなければなりません。
また、親の介護も視野に入れなければならないでしょう。
ゆくゆくは自身の老後にまで関わってきます。
遠い未来のことだと安心はできないのです。
そんなことが頭をかすめた時に考えるのが『転職』のふた文字ではないでしょうか。
大企業に転職すれば、今より好待遇で仕事ができるかもしれません。
職能優先と言ってみても、結局は大企業の方が給与の面でも優っているのは確かです。
思い切って大企業に転職してみるのも将来的には有利なのかもしれませんね。
35歳という年齢は転職の最後のチャンスだと思えばなおさら考えてしまいます。
しかし、憧れの大企業は中小企業に比べてどれほど差があるのでしょうか。
最も気になることを調べてみました。
大企業と中小企業を比較してみた結果
大企業と中小企業を比較してみて、大きな違いは『ブランド力』ですね。
誰でも知っている大企業の社員ならば、個人的な信用も増していきます。
福利厚生もしっかりとして、働きやすいということもあるでしょう。
各種の研修制度も充実して、自己研鑽に努めたい社員にも有利です。
労働時間に関しては、ニュースなどでも取り上げられているように、
大企業だからといって、労務管理の問題がゼロとは言い切れません。
しかし、中小企業に比べると、労働基準法は遵守しているところが多いでしょう。
一方、中小企業に勤めている社員の不満の多くは給与面でした。
やはり給与が大企業と比較すると少ないようですね。
福利厚生も不満の大きな理由となっています。
働きやすい環境づくりに取り組んでいる中小企業もあるようですが、
全体的には大企業と比べると、各種手当などが少ないようです。
人間関係の良さなど、中小企業には働きやすいところもありますが、
将来への不安も強いようです。
大企業の平均年収が公開されている
ところで、大企業の平均年収が公開されているのをご存知ですか?
『会社四季報』の従業員欄に掲載されていますので、
上場企業であれば、調べることができるのです。
一流企業と言われる企業の年収を見てみましょう。
いずれも2015年のデータで、40歳前後の平均年収です。
ファナック 1571万円
野村ホールディングス 1516万円
三菱商事 1446万円
東京海上ホールディングス 1437万円
伊藤忠商事 1383万円
三井物産 1363万円
住友商事 1256万円
大和証券グループ本社 1212万円
などなど、日本の経済に名を連ねた一流企業の平均年収です。
これは超一流企業ですね。
一般的なサラリーマンの40歳前後の平均年収は、
中小企業が508万円、大企業が670万円とやはり大企業が高くなっています。
勤続年数で差が出る40代のボーナス支給額
働く楽しみの一つに、ボーナスがありますね。
一般には夏と冬の2回の支給があります。
このボーナスの支給額には勤続年数によって違いがあるものでしょうか。
2015年の『厚生労働省の賃金構造基本統計調査』の結果を見ていきたいと思います。
平均年数 金額(千円)
0年 45,8
1〜2年 422,4
3〜4年 616,8
5〜9年 784
10〜14年 924,4
15〜19年 1150,5
20〜24年 1473,7
25〜29年 1690
30年以上 1648,4
ボーナスは勤続年数だけで決まるわけではないでしょうが、
一般に平均のボーナス額は勤続年数が長くなるにつれて高くなっているようです。
転職する場合はこんなことも考えて決めた方が良いかもしれませんね。
ただ、年収だけを見て転職して後悔することのないようにしたいものです。
収入面だけではなく人間関係もとても重要です。
自分にとって最も働きやすい職場かどうかを考えて判断するようにしたいですね。
また、40代の平均的なボーナス支給額は調査によると、
男性のみで361 万円、女性を含めると329万円だということです。
まとめ
ライフサイクルを考えると、少しでも今の収入をアップしたいと思いますね。
そこで大企業に転職することで一気に収入アップをと考える方も多いと思います。
やはり大企業は収入の面でも福利厚生の面でも中小よりは有利です。
転職を考えた場合、30代後半というのは年齢的にラストチャンスと言えるでしょう。
しかし、年収だけを考えると確かに収入はアップしますが、
勤続年数を考えた時に、
同世代の同僚と比べて低くなってしまうおそれがあります。
人間関係でも多くのものを失ってしまうかもしれません。
そんなプラスマイナスを考えた上で決断した方が良さそうですね。
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