小学生や中学生になると、学校の授業で俳句を習ったり、
自分で作ったりすることが一度はあるのではないでしょうか。
夏休みの宿題に出てきたという人も多いかもしれません。
国語の授業の中で、俳句の決まりごとや季語について色々と習うはずですが、
いざ自分で俳句を作るとなると、ちょっと難しいと思っちゃいますよね。
そこで今回は、小学生や中学生の子にも参考にしてもらえるような、
俳句を作るときのコツや季語について紹介したいと思います。
子供向けに俳句の作り方を説明!季語がポイント!
学校でも習ったと思いますが、俳句の基本的な決まり事は、
・「五・七・五」で作る
・季語を一つ取り入れる
ということです。
まずは「五・七・五」について説明していきます。
「○○○○○・○○○○○○○・○○○○○」
の中に、自分の伝えたいものを当てはめればいいだけです。
もしも、五・七・五の文字数にうまく当てはめられなくても、
俳句には言葉のバランスの関係で、
あえて1文字増やしたり減らしたりする「字余り」「字足らず」というものがあります。
たとえば、小さい「ゃ・ゅ・ょ」が入って6文字や8文字になることをいいます。
この場合は「○ゃ」で1音として考えても構いません。
言葉のバランスが良ければ字余りとして許されますので、最初は気軽に作ってみましょう。
そして、俳句を作るうえで必要なもう一つのポイントは、
最初に挙げたように「季節にちなんだ言葉=季語」を必ず一つ取り入れることです。
もし、夏休みの宿題で俳句を作るときは、夏の季語を入れるようにしましょう。
次は、夏の俳句にぴったりな季語をいくつか紹介していきます。
6月の季語って?子供が好きそうな季語を紹介!
季語には、季節そのものを表すものや、地理や生活に関わるもの、動物や植物など、
様々なものがあります。
6月というと「梅雨」などのイメージがあるので、
雨などにちなんだ季語を考える人も多いかもしれません。
しかし暦(こよみ)でいうと、6月は夏として考えることもできるため、
夏にちなんだ季語も使うことができます。
では、ここからは誰にでも気軽に取り入れられる6月の季語を、
ジャンルごとに分けて、いくつか紹介します。
・季節や天候
夏の夜、熱帯夜、梅雨明け、夏めく
・地理
夏の山、夏の海、夏空
・生活、身の周りの物や事
うちわ、水着、サンダル、麦わら帽子、浴衣、扇風機、海水浴、
キャンプ、プール、花火
・動物、植物
かたつむり、雨がえる、蛍、金魚、セミ、カブトムシ、ひまわり
・飲食
すもも、スイカ、メロン、かき氷、冷やし中華、麦茶、ラムネ
小学校や中学校の課題にも使えそうな季語を挙げてみました。
どれも、私たちの普段の生活になじんでいるものばかりなので、
使いやすいと思います。
何か気になった季語があったら、ぜひ使ってみてくださいね。
子供が困っていたらヒントを!おすすめ季語とコツ!
先ほど挙げた季語はどれも使いやすいものばかりですが、
更に厳選してオススメするとしたら
「海水浴」「プール」「花火」「ひまわり」「スイカ」
は作りやすいのではないでしょうか。
この他にオススメするならば「夏の山」「夏の海」のような
「夏の○○」も季語にしやすいです。
小学校や中学校の課題などで俳句を作る場合、
そんなに難しく考えることはありません。
まず何をテーマに俳句を作ればいいのかで悩むかもしれませんが、
テーマは自分の身近なもので構いません。
普段の生活や夏休み中の出来事など、
テーマになりそうなものは身の周りにたくさんあふれています。
お友達と海や川で遊んだ思い出や、家族でどこかにでかけた思い出などを、
一つ一つ思い浮かべてみると、きっとしっくりくるテーマが見つかるはずです。
そして、思いついたテーマに合う季語を一つ選んだら、
あとは自由に俳句を作ってみてください。
まとめ
今の時代、趣味でもない限り、俳句を作る機会はなかなかありません。
なので学校の授業で俳句に触れるのは、とても貴重なことです。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、
五・七・五の文字数と季語を必ず一つ入れるというのを気を付けるだけで構いません。
そして、自分の周りをよく見渡せば、
きっと素敵な俳句のテーマになってくれる物事に出会えるはずです。
上手くできたら、声に出して読んでみるのも良いですね。
あまり難しいものを作ろうとしなくてもいいのです。
気軽な気持ちで、自分が思ったことや感じたことを、
自由に五・七・五で表してみてくださいね。
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