肌や眼など人体にあらゆる影響を及ぼす紫外線。
1日の中で最も紫外線が強い時間帯は、10時から14時です。
そして、紫外線は夕方も変わらず降り注ぐことから、
夕方にも日焼け止めは欠かせません。
これからの季節は特に日焼け止めが欠かせない!
今年はしっかり紫外線対策をしたい!と思う方も多いはずです。
せっかく紫外線対策をするのなら、しっかりと対策をしたいですよね。
では、早速詳しく見ていきましょう。
10時から14時の時間帯は気をつける
1日の中でやはり紫外線が多い時間帯は、10時から14時の時間帯です。
実は、この4時間での紫外線量は、1日の中で約50%を占めています。
気象庁の、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いを数値化した、
UVインディックスでも、この時間帯の紫外線の強さは「8〜10」の数値で、
「日中の外出はできるだけ控え、必ず長袖シャツを着ましょう。」や、
「日焼け止めや帽子、サングラス等を利用しましょう。」
と注意を促している時間帯でもあります。
この、10時から14時の4時間の中でも、紫外線がピークに達する時間は、
晴れていて、オゾン量の条件が同じであれば、
太陽の高度が、最も高くなる正午頃に、1日の中で最も紫外線が多くなります。
1日の中でも特に、10時から14時のこの時間は、紫外線対策をバッチリしたい!
そんな時間帯ですね。
夕方の紫外線量は想像以上に多い
夕方は、日中の10時から14時の時間帯ほど、紫外線は強くはなく、
夕方17時以降は、気象庁のデータでも「弱い」の数値で表されています。
しかし、紫外線は弱まっても「紫外線量」は意外と多い時間帯です。
「紫外線量」とは、「紫外線の強さ×時間」で表したものです。
そう考えると、紫外線が弱い、夕方の時間帯でも、
涼しくなったからといって、日焼け止めを塗らずに、
長時間、外で作業をしたり、ジョギングやお散歩などをしたりしていると、
強い紫外線を短時間浴びていることと同じになることもあります。
さらに、紫外線は大きく分けると、
UV-A(紫外線A波)、UV-B(紫外線B波)、UV-C(紫外線C波)の3つの種類に分けられます。
その中で、UV-Cは地上に到達する前にオゾン層でほぼ吸収されてしまい、
人体に及ぼす、紫外線の影響はほとんどありません。
しかし、UV-A、UV-Bは地上に到達し、人体に影響を与えます。
この2種類の紫外線が、よく耳にする、肌や眼に悪影響と言われている紫外線です。
UV-Aの主な特徴は、地上に到達する紫外線の中の95%を占める紫外線で、
紫外線自体は弱いものの、肌への浸透が高く、肌の細胞の奥深くで吸収されます。
このUV-Aが細胞の奥で、メラニン色素の合成を増やし、シミが目立つ原因を作ります。
また、コラーゲンやヒアルロン酸などを生み出す細胞を損傷させ、
肌の弾力を低下させて、シワやたるみの原因を作るとも言われています。
このようなUV-Aによる老化を「光老化」と呼んでいます。
一方、UV-Bは紫外線の5%を占めていて、
紫外線自体は強いものの、肌への浸透が低く、主に肌の表面で吸収されます。
その結果、火傷のような肌の赤みや、シミやソバカス、皮膚ガンの原因になり、
また、眼への刺激により、角膜炎や白内障の原因になりうる種類の紫外線です。
このように、紫外線の種類によって、肌や眼に及ぼす影響も異なります。
また、影響だけではなく、この2種類の紫外線は時間帯によっても違いがあります。
UV-Bは夕方になるにつれて、どんどん紫外線の量が減っていくのですが、
UV-Aは夕方にかけてもあまり減らず、1日を通して紫外線の量は変わらないのです。
紫外線の種類によって特性が違い、夕方でも注意が必要なことがわかりますよね。
日が沈む直前まで紫外線は降り注いでいる
「つい日中だけ、紫外線に気をつけなければ」と思ってしまいがちですが、
実は日が沈む直前まで紫外線は降り注いでいます。
夕日をイメージするとわかりやすいと思いますが、
夕日が沈む前の、空が真っ赤に染まるあの時間帯も、変わらず紫外線が降り注いでいます。
そして、UV-A、UV-Bの特徴からもわかるように、
時間帯によって強さや量が変わらない紫外線もあります。
やはり、日が完全に沈み、太陽がなくなるまで、
日焼け止めは塗り続けた方が良いですね。
また、日中の紫外線以上に気をつけて置きたいポイントとしては、
太陽の高度が低くなることから、
紫外線が眼にも直接差し込んでくる時間帯のため、
眼を紫外線から守るためにも、日焼け対策は心がけたい時間帯です。
まとめ
春から夏にかけて、1年の中で特に日差しが強くなるこの時期。
また、オゾン層の破壊によって年々紫外線が強くなり量も増しています。
数年後の肌や眼のためにも、紫外線への知識を身につけて
しっかりと対策をしたいですね。
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