炭の火消しの方法は数あれど、
やはり一番おススメな方法は「火消し壺」を活用する方法です。
火消し壺とはその名の通り、火を消すための壺のこと。
アウトドアの経験者なら、一度は耳にしたことがあるのでは?
この火消し壺はほんとうに優れモノで、中に火のついた状態の炭を投入し、
あとは蓋をして待つだけ。
蓋を完全に閉めてしまうことで酸素を遮断し、壺の中が「窒息状態」になり、
酸素を失った火はやがて鎮火するという仕組みなのです。
さらに優れた点は、蓋が閉められるという構造を活かし、
そのまま持ち運びができて更には保管までできてしまうということ!
今回は、そんな優れた便利アイテム「火消し壺」の活用方法をくまなくご紹介いたします。
さらに、実際におススメしたい火消し壺をそれぞれのセールスポイントを交えて
いくつか載せてみましたよ。
難しくてちょっと面倒な炭の扱いに困っているあなた、必見です。
とっても便利な火消し壺
冒頭でもお伝えしたとおり、火消し壺とは火が付いた状態の炭を入れ、
消火するための道具です。
炭の処理の仕方はいろいろありますが、個人的にイチオシなのはやはりこの火消し壺。
なぜなら、
・確実に消火できる
・持ち運びに便利
・そのまま炭の保管もできてしまう
・炭の節約になる
・いちばん安全
そのほかの消火の方法として、炭が燃え尽きて自然に鎮火するのを待つか、
水を張ったバケツに火のついた炭を一つずつ投入する方法がありますが、
あまりおススメとは言えません。
燃え尽きるのを待つには時間がかかりますし、
なにより完全に消火しているかどうか判断がつきにくい。
一見消火しているように見えても、
実は炭の芯の方で火が燻ぶっていたとなっては火事の原因になりかねません。
また水に投入しひとつずつ消火する方法は、時間がかからず確実に消火はできますが、
後々の処理が大変!
水につけたビシャビシャの炭を持ち帰るのはけっこう難儀なのです。
そこへつけて火消し壺は、炭を投入し蓋を閉めておくだけで酸素が遮断され、
確実に火を消すことが出来ます。
一時間もあれば完全に消火することが出来るので、
なんだかんだと後片付けをしている間に消火できてしまいますよ。
それに蓋にロックが付いたタイプの火消し壺ならそのまま持ち運びもできます。
物によっては、火おこし器としても使える
「火おこし火消し両用タイプ」の火消し壺までありますよ。
今回はせっかくなので、いくつか実際におススメの火消し壺をご紹介いたしますね。
キャプテンスタッグ「大型火消しつぼ、火起し器セット」
こちらは火消し、火おこし両用タイプの火消し壺。
火消し壺の中に火おこし器を収納できるのが特徴で、持ち運びのさいもコンパクトにおさまります。
蓋はボルトでロックするので、倒れたりしても炭がこぼれる心配がありません。
また付属の足が長いのも特徴で、置き場所の芝生などが焼けてしまう心配もありませんよ。
クオルツ「ステンレス炭火火消し壺」
数ある火消し壺のなかでも一二を争うほどのシンプルなデザインが特徴的。
シンプルがゆえにとてもスッキリとコンパクトで、持ち運びも収納のさいもかさばりません。
蓋は三つのバックルでしっかりとロックする仕組みになっているので、炭がこぼれる心配がありません。
ロゴス「ポータブル火消し壺」
数ある火消し壺のなかでもダントツでお洒落なデザインが特徴的。
面倒な後片付けのモチベーションすら上げてくれそうなスタイリッシュさです。
そしてなんといっても、蓋全体が水筒のようにネジ式になっており、ひねらない限り何があっても絶対に開かないという安全性も魅力的です。
大容量タイプもありますよ。
ユニフレーム「火消し壺」
こちらは火消し壺の中にザルのような内網が付属品としてついているのが最大の特徴。
酸素を遮断することによっておこなう消火と、
炭を一つずつ水につけておこなう消火の両方ができるタイプです。
火消し壺をバケツ代わりにして水を張り、炭を投入することもできます。
充分に水に浸けたあとは、内網だけを取り出して吊るし、
そのまま乾燥させることも可能なのです。
「消火するにはやっぱり水で!」という慎重な方にはもってこいの火消し壺です。
使い終わった炭を次回再利用できる
火消し壺のもう一つの魅力は、なんといっても消火した炭を
そのまま保管し再利用できるという点です。
火消し壺は「炭の保管容器」としての役割も果たしてくれます。
消火するときに蓋を閉め持ち帰り、
そのまま次回のバーベキューの時まで保管しておけばよいのですよ。
ガッチリと蓋を閉めてしまいますので、中に入れた炭が湿気ってしまう心配もありません。
そしてなにより、再利用した炭は着火しやすいという利点があるのです。
一度でも火をおこした炭は「消し炭」といって、
最初の火おこしのさいより圧倒的に着火しやすいのが特徴。
言うなれば次回の火おこしのときには焚き付けの代用として使えるのです。
それに、バーベキューをするたびに、
その都度必要な量の炭を購入するのはお金もかかります。
結構な量の炭を使わなければいけないので、その金額もバカになりませんよね?
消火した炭を「消し炭」として再利用するのは、
コストパフォーマンスも良いということなのですよ。
着火もしやすく、コスパも良い!
とくれば、やはり火消し壺で炭を消火し、
そのまま次回のバーベキューまで保管しておくことを強くおススメいたします。
※ちなみに火消し壺を使わずとも、水に浸けて消火した炭も
しっかりと乾燥させて保管しておけば充分再利用ができますよ。
ご自宅に持ち帰った後は新聞紙などの上に炭を広げ、良く乾かしてから保管してくださいね。
自宅で手作りできる火消し壺
専用の火消し壺を購入せずとも、違うものを代用したり、ちょっとひと工夫くわえて手作りすることもできますよ。
ようするに、
・酸素を遮断する
・アルミ、鉄、ステンレスなど高温に耐えられる素材
以上の条件が満たされれば良いということです。
おススメの手作り火消し壺の作り方をひとつご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
ペンキの空容器を用意する。ホームセンターなどで購入でき、サイズも選べます。
蓋の中央に穴をあけ、鍋のつまみを取り付ける。
ペンキの容器は取っ手もついており、蓋もしっかりと締まるため内部を密閉状態にすることができるのでとてもおススメです。
また手作りせずとも、ほかの物で代用することもできてしまいます。
たとえば、
・ダッチオーブンに炭を投入し、完全に蓋を閉める
・大きめの缶に炭を投入し、上からフライパンを被せて蓋にする
・蓋つきのお菓子の缶に炭を投入する
これだけでも十分、火消し壺の代わりになりますよ。
消火は確実にしたいけれど、シーズンに1~2回くらいしかバーベキューをしない方や、
なるべくお金をかけたくない堅実な方は是非とも参考にしてみてくださいね。
まとめ
安全かつ完璧に消火できるだけでなく、炭の持ち運びや保管までできてしまう火消し壺。
一つ持っていて損はないと思いませんか?
また最近ではアウトドアでのバーベキューが日本でも浸透してきているのと比例して、
炭の処理においてのマナー違反も問題になっているという事実があります。
完全に消火しきれていない炭を埋めてしまい、
山火事に発展してしまったという事故も発生しているのです。
こうなったらもうマナー違反どころの騒ぎではありませんね。
それにアウトドアの基本は、現地に着いた時よりも
キレイに後片付けをして帰るということです。
安全に、かつスマートに後片付けをするには、
便利に使えるアイテムはどんどん活用すべきだと思いますよ。
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