観覧車を怖いと言っているお友達にビックリしてしまった!
もともと怖いと思ったことがない人は驚いてしまいますよね。
しかし、観覧車を怖いと感じる人は意外と多く、
怖がるからにはもっともな理由があるのですよ。
・閉所恐怖症や高所恐怖症を抱えている
・ゴンドラが揺れることが怖い
・「大丈夫」と意識しすぎて余計に怖くなる
大きく分けて以上の三つが挙げられるでしょう。
怖くない人にとってはピンと来ないかもしれませんが、
怖いと思っている当人にしてみればけっこう深刻な問題なのです。
今回は、この3つの理由を詳しくご説明していきます。
閉所恐怖症と高所恐怖症の人
閉所恐怖症と高所恐怖症を抱えている人たちにとって、
観覧車などはもう最悪な環境でしょう。
その名の通り、閉所恐怖症は狭い場所に恐怖を感じる病気。
高所恐怖症は高い場所に恐怖を感じる病気のことです。
絶対に無理強いしてはいけませんよ。
なぜなら恐怖症とは、ある特定の状況において尋常でない恐怖を感じ、
自律神経が乱れたり時にはパニック発作などの
重篤な症状を引き起こす病気のことです。
重度の恐怖症になると、たとえ実際にその場にいなくとも
想像してしまうだけで足もすくむような恐怖に襲われてしまうのです。
恐怖症を抱えた人と関わる上で絶対に知っておいていただきたいのは、
「苦手」とは全くの別物だということ。
苦手なものは克服できますが、恐怖症はそうではありません。
アレルギーに置き換えると分かりやすいかと思います。
たとえばあなたが重度の蕎麦アレルギーだとしますね。
いくら「蕎麦は毒じゃないし、体にいいから大丈夫だよ。食べなよ。」
と言われたとしても食べることはできないでしょう?
高所恐怖症や閉所恐怖症にも同じことが言えるのです。
いくら「観覧車は乗っても安全だから大丈夫だよ。乗りなよ。」
と言われたところで克服できるものではないのです。
前述したアレルギーの話と同じように、恐怖症を抱えている人たちにとって、
安全かどうかなど問題ではないのです。
「安全が保障されている高い場所、狭い場所」と
「危険がはらんでいる低い場所、広い場所」を
比べれば圧倒的に後者が良いのです。
風が吹いたらすぐ揺れてしまうから
前の項でおはなしした高所恐怖症や閉所恐怖症と同じように、
「揺れ」に恐怖を感じる人もいらっしゃいます。
というよりも、自分が乗っているものがものすごく高いところで
フラフラと不安定に揺れているとなれば、
多かれ少なかれ誰しもが怖いと感じるのではないでしょうか?
少なくとも正常な状況ではありませんよね。
わたしたち人間には自己防衛の本能が備わっていますから、
危険や不測の事態に遭遇したときには多少なりとも「怖い」と感じるものなのです。
その恐怖の度合いが大きいか小さいかだけの違いなのですよ。
恐怖の度合いが大きければ、あらかじめ揺れると分かっている観覧車でさえも
我慢できないほどの恐怖になってしまうことでしょう。
あまりにも恐怖を感じる度合いが大きい方は、
揺れているものを見ているだけで恐怖に襲われてしまうこともあるようです。
ここで無理に揺れを我慢してしまい、
後々トラウマとなって観覧車どころか車にさえ乗れなくなっては大変です。
やはり観覧車が揺れることが怖いと感じる人は、
無理をして乗らないほうが賢明でしょう。
杞憂に終わるようにと無駄な心配からくる恐怖
暗示によって恐怖を増幅させるケースというのもありますよ。
どういうことかというと、
怖い気持ちを払拭するために「大丈夫、大丈夫」と過剰に言い聞かせることによって、
かえって意識しすぎてしまい恐怖をあおってしまうことがあるのです。
これは心理学の分野においても証明されていることなのですよ。
怖いと思っている人が自分自身に暗示をかけすぎることも問題ですが、
周りの人の言うことが悪影響を及ぼす場合もあるのです。
怖がっている人を気遣って、周りが「大丈夫だよ」とか
「みんなが一緒なんだから」などと励ましますよね。
良かれと思ってみんながこぞって励ましすぎると、
余計に意識させてしまい恐怖を増幅させてしまうのです。
あまりに過剰な激励も考えものだということですね。
というよりも、大体にして、励まさなければ乗れないくらいに
恐怖を感じている人を観覧車に乗せる必要があるのでしょうか?
親しい友人なら、無理をしているなと感じた時点で
「乗らないほうがいいよ」と促してあげるべきではないのでしょうか。
一緒になって励まして結局怖い思いをさせてしまうのは
誰のためにもなりやしませんよ。
まとめ
もともと観覧車を怖いと思ったことがない人にとっては、
ちょっと理解しがたいようなお話だったかもしれませんね。
「そんなことが怖いの!?」と驚かれる人もいることでしょう。
今回ご紹介したように、観覧車を怖いと感じるのには様々な理由が挙げられますが、
恐怖を感じる人にとってはそんなものは結局後付けなのです。
理屈ではなく、もう怖いものは怖いのです。
あなたにはなにか嫌いな食べ物がありますか?
お友達に「美味しいし体にもいいから食べなよ。」と言われて、
「はい分かりました」と食べられますか?
自分が食べられなかったり出来ないものを無理強いされては
困ってしまいませんか?
「嫌いなものは嫌いなんだから、やめてよ」
となってしまいませんか?
それと同じことなのです。
もしあなたの身近に観覧車を怖いと感じている人がいるなら、
どうか無理に勧めたりしないでください。
いいえ、むしろ勧めないどころか心配してあげるべきです。
もし、あなたの親しいお友達が観覧車を怖がっていたとしたら、
以上のことを思い出してみてくださいね。
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