降水確率とはごく簡単にいうと、過去にした天気予測から算出される統計のこと。
「その日と同じ気象条件のときにした過去100回の天気予測うち、
何回が雨の予測であったか」というものなのです。
アメダスなどから確率を予測したものではありません。
ですのでたとえば降水確率90%というと、
「今日と同じ気象条件の時に過去100回にした天気予測では
90回は雨が降る予測が立っていました。」
ということになるのです。
今回は、この知っているようで意外と知らない降水確率についてのおはなし。
お子さんに説明するときも困ってしまうことの無いように、
できるだけ簡単に分かりやすくまとめてみましたよ。
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降水確率は日本だけのものなのか?
天気予測における降水確率は、なにも日本独自のものではありません。
海外でも同じように降水確率が予測され、発表されますよ。
ただし日本が出す予測とは基準が少し違います。
日本の場合の降水確率は
「まる一日をとおして最低限一時間に1㎜以上の雨が降る」
という予測。
つまり、
「どの時間帯でどのくらいの量の雨かはわからないけど」
といった具合とういうことです。
これに対して海外は時間帯がもっと細かく区切られていたり、
降水量も具体的なものを発表したりしています。
要するに、各国によって降水確率を出す基準が違っているということ。
その点でいうと日本における降水確率は、わりと曖昧な提供の仕方ということですね。
そうはいっても日本の降水確率は、
世界的にみてもかなり信ぴょう性が高いという評価を受けているのもまた事実。
個人的には、参考にするに値する確率だと思いますよ。
降水確率90%は雨が降らないのか?
結論から申し上げると、降水確率90%というけっこう高い確率でも
降らないときは降りません。
なぜなら、同じ気象条件のときにした過去100回の天気予測のうち、
10回は「雨が降らない」という予測がたっているからです。
すなわち降水確率90%の予測がたっていても雨が降るときは、
その「降らなかった10回」に当てはまるわけですね。
逆に、実際に雨が降ったとしたら100回中の90回の天気予測に
該当したということですね。
9割予測がたっていたならやっぱりな、といったかんじでしょうか。
このように降水確率とは予言めいたものではなく、
過去のデータに照らし合わせて算出されるものなのですよ。
しかし過去の統計はバカにできませんよ。
降水確率が90%もあれば、
大抵はどこかの時間帯で少しは降るのではないでしょうか?
降水確率は何を基準にしているのか?
何度もしつこいようですが、降水確率はあくまでも過去の統計。
基準にしているのは、
「予測する日と同じ気象条件のときの過去100回の天気予測」なのです。
ちなみにここでいう気象条件とは、気圧や雲の動きのことですよ。
これはアメダスによって確認される気象情報です。
もうお分かりかと思いますが、わたしたちは、
過去のデータを提示されているにすぎないのです。
そして降水確率を説明するうえで重要なポイントがもう一つ。
それは、降水確率で割り出す降水量は、
「一時間の間に最低1mm以上の雨が降る予測」ということです。
この一時間の間というのは、一日24時間中の一時間のこと。
つまり詳しい時間帯までは割り出していません。
そして降水量1mm未満の雨は換算されておらず、
逆にどのくらいの量の雨かも割り出していないのです。
つまり、降水確率90%とは、
「今日と同じ気象条件の時に過去100回にした天気予測では90回は雨が降る予測が立っていました。これは最低限一時間に1㎜以上の雨が降るには降るという予測でしたが、どの時間帯にどのくらいの強さで何㎜の雨が降るかはわかりません。」
という意味になるのです。
まとめ
いかがでしょうか、ここまでの説明で降水確率とはけっこう曖昧なものであることがお分かりいただけたかと思います。
以上の説明をまとめると、
・降水確率を算出するときに基準にするのは過去の天気予測データ
・日本では雨が降る時間帯や降水量は算出されていない
・降水確率の%とは、「天気予測100回のうち何回」の割合である
これらが大きなポイントになってきますよ。
もしお子さんに説明を求められたら、以上のような説明をしてあげると
納得していただけるのではないでしょうか?
いずれにしても、「なんだかあまり当てにならないんだなぁ」と思うのか、
それとも「過去のデータと照らし合わせているなら信ぴょう性が高いなぁ」
と思うのかはまさにあなた次第。
個人的には、わが国日本は高温多湿で雨が多い国なので、
後者を支持したいような気がします。
とくにこれから訪れる梅雨の季節には、
あなたの生活において強い味方になってくれることでしょう。
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