産後に起こる身体の不調は、やはりストレスが原因でしょう。
一見ストレスはあまり関係ないような症状でも、
つきつめれば多かれ少なかれストレスが関係しているものです。
産後の吐き気やムカムカもストレスを原因とする産後の不調のひとつ。
これらを改善するために一番気をつけていただきたいことは、
身体に不調をきたす→ストレスが溜まる→
さらに不調になる→さらにストレスが溜まる
という負のループに陥らないということです。
身体の不調はストレスを引き起こし、やがて心身ともに蝕んでいきます。
今回は、産後におこるトラブルに関するたいせつなおはなし。
これから長く続く育児に備えるべく、いっしょに考えていきましょうね。
産後ムカムカや吐き気が出るのには原因がある!
産後に起こるムカムカや吐き気の原因は、じつにたくさん。
具体的にいくつか挙げると、
・ホルモンバランスの崩れによる甲状腺異常
・骨盤の歪み
・鉄分不足
・自律神経の乱れ
・慢性的な睡眠、栄養不足
・産後うつ
もう、なんだか見ているだけで病気になってしまいそうな言葉だらけですよね、
ごめんなさいね。
ひとつずつ詳しくご説明していきますね。
ホルモンバランスの崩れによる甲状腺異常
これはなにも産後に始まるものではなく、
妊娠中から起こっているホルモンバランスの変化によって引き起こされるものです。
妊娠と出産を経験した女性は、じつに1年以上もの期間において
ホルモンバランスが正常な状態ではないわけですよね。
長い時間をかけて喉の付近の甲状腺が異常をきたし、
吐き気を引き起こしてしまうのです。
ごく簡単にいってしまうと、月経期間中に吐き気があったり
ムカムカがおさまらなかったりする症状と同じメカニズムということです。
骨盤の歪み
お腹のなかの赤ちゃんが大きくなるにつれてじわじわと骨盤が開き、
出産時には限界まで開いてしまいます。
今度はそれを時間をかけて戻していくわけですが、
身体の中心にある骨盤が歪んでいるということは体にとっては異常事態。
骨盤の歪みを脳が「異常」だと判断し、
かるい拒絶反応を引き起こしている状態なのです。
この拒絶反応が吐き気やムカムカといった症状になってあらわれるというわけです。
鉄分不足
身体の鉄分が不足してしまうのは、妊娠中や出産時よりも実は産後の方が深刻。
なぜなら授乳をするからです。
あかちゃんに与える母乳はもともとママの血液なのですよ。
つまり授乳しているママは、常に鉄分が不足している状態なのです。
貧血状態のときには頭痛や吐き気をもよおすことがありますよね?
鉄分不足による貧血状態も、産後の吐き気の原因のひとつなのですよ。
慢性的な睡眠、栄養不足
昼夜問わず2~3時間おきの授乳で、ママの身体は慢性的な睡眠不足。
栄養だって不足しています。
充分な睡眠と栄養が摂れないと、自律神経が乱れてきますね。
前述したホルモンバランスの変化も自律神経の乱れと密接な関係があります。
自律神経が失調してくるということは、
おのずと吐き気や眩暈、頭痛などを誘発しやすくなるのです。
産後うつ
いまや10人に1人はなるといわれる産後うつ。
もはや他人事ではありません。明日は我が身かもしれなのです。
極度の不安やプレッシャーからくる吐き気や嘔吐。
よく小さな子どもが緊張のあまり吐き戻してしまったり、
腹痛をうったえたりすることがありますね。
心の負担が症状になって身体の外にあらわれてしまうというわけです。
原因はストレスか!?
前の項でお伝えした原因をみていて気が付くのは、
やはりほとんどの場合でストレスが大きく関係しているということです。
身体にかかる負担も、一日や二日ていどで治ってしまうのなら
ストレスにはなりませんが、
妊娠中や産後のママは身体の負担も長期にわたって耐えなければいけませんからね。
この「先がみえない」という現状も大きなストレスの要因です。
それに、産後に起こる心身の不調はストレスが何らかの形で関係しているでしょう。
身体に不調をきたす→ストレスが溜まる→
さらに不調になる→さらにストレスが溜まる
このような負のループに陥ってしまいかねません。
産後はただでさえ正常な状態ではないため、
やはりストレスはなるべく取り除くに越したことはないのです。
解消方法と予防法を伝授!
長く続く育児にそなえて、こんなところでつまずいてはいられない!
毎日襲ってくる吐き気やムカムカに耐えるのは相当な体力と精神力を要します。
余計な負担はなるべく取り除きたいものですよね。
そこで、こちらの項では産後の吐き気やムカムカの
解消方法と予防法をご紹介いたします。
ストレスを発散させる、溜めない
前の項でもお伝えした通り、産後に出る身体の不調は多かれ少なかれ
必ずストレスが関わっています。
ママひとりで背負い込もうとせずに、頼れるものは大いに利用してください。
心だけでなく物質的な負担も取り除けます。
また、どんな些細な事でも心の中にため込まないこと。
他の誰かに相談するまでもなく、
紙に書いて捨てるだけでもかなり効果があります。
ようするに、ストレスを感じた気持ちをアウトプットしてあげるのです。
ここはひとつ騙されたと思ってやってみてください。
栄養と睡眠をしっかりと摂る
授乳中のママというのは、あなたが思っている以上に栄養も睡眠も枯渇しています。
なにせ我が子に自分の栄養を分け与え、睡眠を削っているわけですからね。
栄養と睡眠が慢性的な不足状態だと、
自律神経が乱れ吐き気に見舞われてしまいます。
過度な不足状態は産後鬱をも誘発してしまいますよ。
我慢などせずに食べれる時にはたくさん食べ、水分補給も忘れずに。
そして昼間だろうが朝だろうが、寝れる時間にはなるべく睡眠をとってくださいね。
骨盤を正しく矯正する
開ききった骨盤が正常な位置に戻れば、身体が拒絶反応を示さなくなってきます。
吐き気だけではなく、肩こりや頭痛なども軽減されてきますよ。
寝つきの悪さも改善され、おのずと睡眠不足も解消されてくるでしょう。
良いことづくめです。
しかし特別なエクササイズをしたり、
特別なグッズを揃えている暇などママにはありませんよね。
とてもよく分かりますよ。
そんなときは姿勢をちょっと意識してみるだけでも違いますよ。
猫背にならないようにするとか、おかしな体勢で寝たり座ったりしないとか。
毎日少しでもお散歩し、筋力をつけることも骨盤矯正に繋がります。
まとめ
産後の症状として「吐き気がする、ムカムカする」というのは、
おそらく相当な負担が心身にかかっているのでしょう。
あなたの身体が「ちょっと無理をしすぎだよ」と
あなた自身に助けを求めているのです。
この記事を探し当ててくださったあなたは、
おそらくとても責任感の強いママなのだと思います。
吐き気が襲ってくるほど頑張っていて、
それをなんとか解決しようとしているのでしょう?
良いママでなければ、そんな努力はとてもできません。
今こそあなた自身の身体と向き合い、
心の声を聞いてみてあげてください。
コメント