ポテトサラダに肉じゃが、カレー、さらにはポテチまで、
様々な料理に大活躍の定番野菜であるじゃがいも。
味が染み込んで口の中でほろっととろける食感は、なんとも絶品です。
だからこそ、子どもから大人まで幅広い年代の方に愛されています。
その親しみやすさからじゃがいもの種植えや収穫を、
学校の行事として行った経験のある方も多いのではないでしょうか?
わたしも子どものころに経験したうちの一人です。
大きなものが収穫できると、家族に自慢げに見せびらかしたりしていました。
そろそろ芋掘りイベントを迎える学校もで始めているのではいでしょうか?
ということで、今日は芋掘りの時期や地域ごとの違いについてまとめてみました!
芋掘りのタイイングはいつが良い?じゃがいもの収穫時期は花が枯れてから?
まず、じゃがいもはおいしいだけでなく栄養も満点。
炭水化物の多いイメージが強いですが、実は生の状態であれば、
みかんと同じくらいのビタミンCを含んでいます。
そのほかビタミンBやミネラルに、
食物繊維など日常不足しがちな栄養素も多く含んでおり、
進んで食べたい野菜の一つです。
そんなありがたいじゃがいもですが、
実は春と秋の、年に2回収穫時期を迎えます。
まず、春に種植えし収穫できるじゃがいもは、
よく「新じゃが」と呼ばれていますね。
春先にスーパーで、袋に何個も詰められたころころ可愛いサイズのあのじゃがいもです。
新じゃがは通常のじゃがいもよりも早い時期に収穫されます。
そのためまだ熟しきってはおらず、通常のものと比べると水分が多く、
瑞々しいという特徴をもっています。
その若いパワーはじゃがいもの最大の愛されポイントの一つである
ホクホク感も増してくれ、コロッケやじゃがバターなどに向いています。
食べやすいサイズなので、お子様にも喜ばれますね。
そして一般的な、こぶし一つ分くらいの大きさのものが、
通常サイズのじゃがいもです。こちらは主に秋に収穫されます。
その大きさを活かして、具が大きなカレーや肉じゃがは家庭料理の鉄板です。
そんなじゃがいうもですが、それぞれ種植えから3ヶ月ほどで
収穫のベストシーズンがやってきます。
春は2〜3月頃に植えて、5〜6月頃には収穫します。
秋は9月頃に植えて、12月頃に収穫します。
地域によって異なるため、あくまで目安だと思ってくださいね。
さて、そんなじゃがいもの気になる収穫のタイミングについてです。
「じゃがいもは花が枯れた頃が収穫するのにぴったり!」
なんて言葉をよく聞きませんか?
ですが、それではまだ早いのです!
花が枯れ、花びらが落ち、そしてその後、いよいよ
茎や葉までが黄色く枯れ始め…。
と、ここが収穫のタイミング!
この「黄色くなってきた」ことが、もう取っても大丈夫だよ〜
というじゃがいもからのメッセージなんです。
見逃さず、収穫してあげましょう♪
じゃがいもの収穫時期は梅雨を避けるべき?
春・秋どちらのじゃがいもも植えてから
約3ヶ月ほどで収穫を迎えることをお伝えしました。
しかし、春植えのじゃがいもを3月に植えた場合、
3ヶ月後の6月は梅雨まっさかりですよね!
期間的にはまさに収穫どきなのですが、梅雨期間の収穫はおすすめできません。
まず、春植えで収穫できる新じゃがは、普通のじゃがいもと比べるとやや未成熟です。
そのため皮が薄く、水分量が比較的多くなっています。
これらの特徴もあって、梅雨の時期の湿気に触れてしまうと
腐りやすくなってしまうのです。
そのため梅雨を迎える前に収穫することが、望ましいとされています。
梅雨の時期を予測して、かぶらない時期にピークを迎えるように
春植えのスケジュールは組まれているのですね!
ただし、じゃがいもは南は鹿児島、北は北海道にて収穫されています。
鹿児島などの九州の南部は、例年5月の下旬には梅雨入りすることがほとんどですよね。
それより前に収穫を済ませておくためには、
2月の中旬〜下旬くらいには種を植えていなければなりません。
北海道には梅雨がないため、
新じゃがが腐ってしまう心配は本州に比べると少なくて済みそうです。
収穫の時期も9月頃まで続きます。
同じ日本、同じじゃがいもであっても、収穫の時期は大きく異なります。
加えて年に2回収穫できる点もあり、
わたしたちは1年中じゃがいもの恩恵を受けることができます。
芋掘りはじゃがいも?さつまいも?地域によって変わるって本当?
よく、じゃがいもを収穫することを「芋掘り」と呼びますよね。
けど、「芋」自体はほかにもたくさんの種類があります。
さつまいも、長芋、里芋…などなど。
中でもじゃがいも同様掘ることがイベントとして
広く知れ渡っているのはやっぱりさつまいも。
実は、地域によって「芋掘り」の「芋」はじゃがいもなのかさつまいもなのか、
どちらが一般的なのか変わることをご存知でしょうか?
まず、じゃがいもの生産地で有名な地といえば?北海道ですよね。
全体の7〜8割は北海道産のじゃがいもなんです。
かなりの占有率ですよね!
ちなみに2位は長崎県、3位は鹿児島県と、急に九州にとびます。
しかし、量では圧倒的に北海道が1位ですね。
広く作られているだけあって、
きたあかり、インカのめざめ、レッドアンデスなど
ブランドじゃがいももたくさん作られています。
それぞれの品種に合った料理をし、味の変化を楽しみたいですね。
一方さつまいもはというと、1位は鹿児島県です。薩摩、というだけありますね。
2位には茨城県、3位は千葉県が続きます。
また、安納芋に紅はるかなど、甘さや食感によって多くのブランドが作られています。
蜜の量や舌触り、甘さなどが全く違いますので、
ぜひシンプルに焼き芋にして食べ比べをしてみることをおすすめします。
地域別のお芋問題へ戻りましょう。
生産量の土地柄でざっくり分けると、じゃがいもは北側、
さつまいもは南側で多く生産されています。
各地域で芋掘りをしようとなった場合、やはりその地域に根ざす方を掘るでしょう。
各地域にお住いの方々に聞いてみましたが、
関東地方から南へ進めば芋掘り=さつまいも、な地域が多かったです。
ただ、中国・四国地方や関東地方の北部などでは
さつまいも掘りもじゃがいも掘りも両方やる、という学校も少なくないようで、
「春はじゃがいも掘り、秋はさつまいも掘り」のように、
時期で種類を呼び分けているようでした。
ちなみにわたしは宮城県の出身ですが、
小学校の芋掘り行事はさつまいも掘りでした。
しかし親族が畑を持っており、じゃがいもの収穫のお手伝いもする…
といった具合にわたしも両方の芋掘りを経験していました。
まとめ
いかがでしたか?じゃがいももさつまいもも、秋に収穫することができます。
しかし春はじゃがいもだけですね。
収穫時期のポイントをおさらいすると、
「花が枯れ、葉茎が黄色くなったら」じゃがいもの収穫時期の到来です!
また、春収穫のじゃがいもは傷みやすいです。
収穫したての新鮮なうちに、どうぞおいしく召し上がってくださいね。
これだけ身近で栄養素の高いお野菜です。
いろんなパターンの料理で楽しみながら、
自然の栄養をたっぷり体に取り込みましょう!
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