皆さんはサンマって好きですか?
私はサンマが大好きです!
漢字で書くと「秋刀魚」と書くように秋が旬の魚ですが、
それ以外の季節でもお手頃な値段でスーパーに並んでいたりしますね。
以前、某大手掲示板で自分で捌いたサンマの刺身を食べたら
アニサキスに感染したという人の話が載っていました。
その人いわく、
「夜中なのに全然寝れないどころか、横になってるのも辛い。生きてるのが辛い」
「いっそのこのまま殺してくれ!とは言わないが、健康になりたい」
と言うくらい辛かったようです。
他にもお笑い芸人がアニサキス症になった話が、
テレビで取り上げられたりしましたね。
彼らの影響もあって「アニサキス」という寄生虫の名前自体は
テレビやスーパーの鮮魚コーナーでも目にするようになりましたが、
一体どうやったら安心してサンマを食べることができるのでしょうか?
サンマの塩焼きは毎年よく食べるけど、私は食中毒になったことなんてないから、
焼いたら大丈夫なのでしょうか?
というわけで調べてみました。
サンマを食べる際に注意する事は何か?
アニサキスは体長が11mm~37mmの半透明の白い回虫です。
よく見ると目視でも確認できるので、
可能であれば取り除いてください。
そしてサンマは塩焼きや蒲焼きにしても美味しいし、
身をほぐしてサンマご飯にしても美味しいと、
煮ても良し、焼いても良し!な魚です。
ぜひ中までよく火を通すようにしてください!
お刺身等の生食は絶対に避けてください。
そもそも鮮度が命!のわりに、痛みやすいとも言われてる魚です。
秋になるとよくスーパーで見かける
氷水の入った発泡スチロールの中に大量に入れられたサンマは、
生食には不向きです。
時々酢でしめたら安全と思われてる方もいますが、
これは間違いです。
アニサキスはお酢ごときでは死にません。
アニサキスはどのようにすれば処理できるのか?
アニサキスは60℃以上の熱で死滅します。
なので塩焼きや蒲焼のようにしっかり火を通すことで処理できます。
ところで「60℃以上の熱で死滅する」と言われても、
「60℃以上の熱ってどれくらい?!」
「何分くらい焼けばいいの?!」と思いませんか?
私は思いました。
調べてみたところ、焼き時間は数分でいいです。
とりあえず難しいことは考えず、
家にある魚焼きコンロやフライパンでしっかり焼けば、
アニサキスの心配はありません。
他にも-20℃以下で24時間以上冷凍しても死滅します。
ただお魚屋さんによっては、
24時間以上ではなく48時間以上とおっしゃる方もいます。
これは家庭用の冷凍庫では冷凍温度に少々不安が残るから、
というのが理由のようです。
なのでしっかり冷凍庫内の温度を計って冷凍してください。
しかし最近は冷凍技術の進歩のおかげで、昔ほどではないとはいえ、
やはり冷凍することにより多少は味が落ちます。
家庭用冷凍庫の温度と、冷凍による品質劣化。
この二つのことを考えると、
やはり中までしっかり火を通すことのほうが、
手軽で確実な処理方法です。
安心してサンマを食べる方法は何か?
とにかくよく火を通して、アニサキスを死滅させる
中まで火が通るくらい焼けば、アニサキスの心配はなくなります。
熱に弱いため、塩焼きや煮込みなど一度、熱を通して食するのが一番無難な方法です。
細かく切り刻んでたたきにして食べる
というのもアニサキスは傷がつくとすぐ死ぬからです。
居酒屋やお店でサンマのお刺身を食べるとき、
小さく切られてたり、飾り包丁が入ってたりしませんか?
あれは包丁でアニサキスを傷つけるためなのです。
はじめにお伝えした、自分で捌いたサンマの刺身でアニサキス症になった方は、
「店で売ってるサンマの刺身はなんで小さく切られてるのだろう?
もっと大振りに切ったものをガッツリ食べたい!」
という思いから、サンマを大きめに切って生食をしたため、
アニサキス症になったのではないかと自己分析されています。
そして、刺身やお寿司で大きな切り身を生食をする場合はこれでもか!というくらい、
しっかりよく噛んで食べてください。
まとめ
最近ではアニサキス症にかかった芸能人の話や、
「アニサキス被害件数、10年前から20倍に増加」等のテレビ報道の影響で、
サンマやその他の魚介類の売り上げが減少し、
鮮魚関連の業種の人達はとても困ってます。
実際に魚屋で販売の仕事をしているある男性は
上記の報道を見てからというもの、
魚を買いにきたお客様に
「アニサキスっていう怖い寄生虫がいて危険だから、
魚は食べないほうがいいんでしょ?」と、
1日に何度も聞かれるようになったとおっしゃっていました。
アニサキス自体は昔からいる、ごくありふれた寄生虫です。
漁師さんや魚屋さんにとっては、
アニサキスを見ない日はないというくらい
本当に身近な寄生虫です。
漁師さんも魚屋さんも細心の注意を払って加工してくれています。
そして何度も何度もお伝えしているように、
中までしっかり火を通したら大丈夫なので、
過剰に怖がらず、
美味しくいただきましょう!
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